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![]() 当山は日蓮宗の寺院ですが、その日蓮宗では宗祖日蓮大聖人が定めた曼荼羅を以て本尊と定めています。 当山本堂の内陣(左写真)は、この曼荼羅本尊に則り、日蓮大聖人を中心として周囲に諸仏諸尊を配置。立体曼荼羅の小宇宙を構成しています。 (写真上にマウスのカーソルを乗せると、諸仏諸尊の名が表示されます)
![]() 鎌倉時代の貞応元年(1222年)、房州小湊(現千葉県鴨川市)に漁師の子として生まれた善日麿少年は、清澄寺にて出家。その後、比叡山、高野山への遊学の中で『法華経』を最も尊い経典と仰ぐに至って自ら「日蓮」と号し、建長五年(西暦1253年)4月28日、清澄山の旭ヶ森へと登り、遙か太平洋の水平線から昇る朝日に向かって「南無妙法蓮華経」の御題目を初めて唱え、この世の浄土実現を誓願、日蓮宗を立教開宗されました。
![]() 普賢菩薩は梵語(サンスクリット語)で「サマンタ・バダラ(समन्तभद्र)」と言い、世界に普く現れ仏の慈悲と理知を顕して人々を救う賢者とされる所から、日本では原語を意訳して「普賢菩薩」と呼んでいます。 普賢菩薩は、六牙の白象の背中の蓮華座に結跏趺坐して合掌したり、宝剣、五鈷鈴、五鈷杵、如意宝珠、蓮華、経典を持つ等、その姿は様々です。(当山の像は両手で蓮華の茎を持っています)
![]() 文殊菩薩は梵語(サンスクリット語)で「マンジュシュリー(मञ्जुश्री)」又は「マンジュゴーシャ(मञ्जुघोष)」と言い、日本では「文殊師利菩薩」、略して「文殊菩薩」と呼ばれています。又、原語を意訳して「妙吉祥菩薩」、「妙徳菩薩」、「妙首菩薩」等とも呼ばれます。 文殊菩薩は、獅子の背中の蓮華座に結跏趺坐し、右手に智慧を象徴する利剣(宝剣)、左手に経典を乗せた青蓮華を持ち、「智慧の仏様」として尊崇されています。(当山の像は右手は欠損、左手には経典を持っており、普賢菩薩と共に日蓮大聖人と三尊を構成しています)
![]() 不動明王は梵語(サンスクリット語)で「アチャラ・ナータ(अचलनाथ)」(動かざる守護者)と言い、密教の教主・大日如来の化身とされ、密教特有の尊格である五大明王の主尊でもあります。又、目黒不動・高幡不動などでも知られる様に、古くから人々の信仰対象とされてきました。 不動明王は、元来、密教特有の仏尊ですが、天台宗の比叡山、真言宗の高野山に遊学経験のあった日蓮大聖人が曼荼羅本尊に愛染明王と共に取り込んだ事から、日蓮宗の寺院の中には当山の様に祀っている所もあります。
![]() 愛染明王は梵語(サンスクリット語)で「ラーガ・ラージャ(रागराज)」(赤い王)と言い、人間の本能である煩悩と愛欲を向上心に変えて仏道を歩ませる功徳があります。又、三眼六臂(三つの目と六本の腕)の異形でありながら、恋愛・縁結び・家庭円満を司る所から、古くより人々の信仰対象とされてきました。 愛染明王は、不動明王と共に日蓮大聖人が曼荼羅本尊に取り込んだ密教特有の仏尊ですが、「生死即涅槃」を表す不動明王に対して、「煩悩即菩提」を表すとされています。
![]() 毘沙門天は梵語(サンスクリット語)で「ヴァイシュラヴァナ(वैश्रवण)」(よく聞く所の者)と言い、日本では原語を意訳して「多聞天」と呼んで、持国天(東方)・広目天(西方)・増長天(南方)と共に四天王を構成、仏教世界の北方を守護する守護神の一人に数えられています。 又、四天王とは別に単独で祀られる際には、原語の音に近い「毘沙門天」と呼ばれ、戦国時代、甲斐の武田信玄の最大の好敵手として、信州川中島で死闘を繰り広げた越後の上杉謙信が篤く信仰していた事でも有名です。
![]() 七面大明神は、吉祥天、弁才天、或いは『法華経提婆達多品第十二』に登場する龍女の化身と言われる末法総鎮守、法華経の守護神です。 伝説によると、身延山に足繁く通って日蓮大聖人の説法を聴いていた若い美女がおり、皆が不思議に思っていたので、大聖人が「姿を現しなさい」と水を掛けた所、たちまち龍体に変身。「私は西に住み身延山を守護している龍神。大聖人の法話を聞いて悟りを得、この場に姿を顕わす事が出来ました。以後は法華経信者を末永く守護します」と言い残し、隣の七面山へと消えて行ったそうです。 爾来、身延山、ひいては法華経を信仰する者の護法善神として篤く信仰されるようになり、当山に於いても境内の七面堂にお祀りしています。
![]() 大黒天は梵語(サンスクリット語)で「マハー・カーラ(महाकाल)」(大いなる闇黒)と言い、世界を破壊するヒンドゥー教の神でしたが、後に仏教に取り込まれ護法善神となりました。 日本では原語を意訳した「大黒天」、又は「摩訶迦羅天」と呼び、元来は青黒い身体に憤怒相、複数本の腕を持つ異形の姿でしたが、その名「大黒」が「大国」に通ずる所から神道の大国主神と習合、写真の様な姿となり、寿福増進・除病延命・五穀豊穣・家運隆昌・子宝の神として信仰される様になりました。
![]() 鬼子母神は梵語(サンスクリット語)で「ハーリーティー(हारीती)」と言い、日本では「鬼子母神」、又は「訶梨帝母」と呼ばれ、安産・育児・厄除けの神様として篤く信仰されています。 鬼子母神は、500人とも千人とも1万人とも言われる多くの子供がいながら、他人の子供を捕って食べていた鬼神でしたが、お釈迦様が戒めの為に最愛の子供を隠して子供を失う親の気持ちを悟らせ、以後、深く改心した鬼子母神は仏法に帰依し、法華経の守護神となりました。
![]() 毘沙門天・鬼子母神と共に『法華経陀羅尼品第二十六』に登場し、法華経を守護する天部の諸天善神で、藍婆(ランバー लंबा)、毘藍婆(ヴィランバー विलम्ब)、曲歯(クータ・ダンティー कूटदन्ती)、華歯(プシュパ・ダンティー जानें पुष्पदन्ती)、黒歯(マクタ・ダンティー मकुटदन्ती)、多髪(ケーシニー केशिनी)、無厭足(ラークシャシャ・チャラー लाक्षाक्षाचलचल)、持瓔珞(マーラー・ダーリー मालाधारी)、皐諦(クンティー कुंती)、奪一切衆生精気(サルヴァ・サットヴァ・オージョーハーリー सर्वसत्त्वोजोहारी)の十人を指します。
![]() 金剛力士は梵語(サンスクリット語)で「ヴァジュラダラ वज्रधर」(仏敵を退散させる武器「金剛杵」を持つ者)と呼ばれる天部の護法善神です。 口を開いた阿形の「那羅延堅固王」(那羅延金剛、ナーラーヤナ नारायण)と、口を結んだ吽形の「密迹金剛力士」(密迹力士、グヒヤパーダ・ヴァジュラ गुह्यपदवज्र)の二体一対で、一般には「仁王」(二王)の名で親しまれ、寺院山門の左右に配されています。
![]() 当山に於いても、平成29年、山門を立て替えたのを機に、新たに二体一対の金剛力士像を奉安し、向かって右側の阿形像(上写真)を「理徳金剛力士」、左側の吽形像(左写真)を「智徳金剛力士」と命名。仏敵邪神の類が当山境内に侵入しないよう、お守り頂いています。
![]() 観世音菩薩は梵語(サンスクリット語)で「アヴァローキテーシュヴァラ अवलोकितेश्वर」(遍く自在に観る事の出来る者)と言い、日本では「観世音菩薩」、略して「観音」、或いは「観自在菩薩」と呼ばれ広く信仰されています。 観音菩薩は「普門示現」と言って、救済する相手に応じて様々な形体に化身します。有名な所では、聖観音、十一面観音、千手観音、馬頭観音、如意輪観音、准胝観音、不空羂索観音等で、当山では、交通安全の観音様としてお祀りしています。
![]() 地蔵菩薩は梵語(サンスクリット語)で「クシィティ・ガルヴァ क्षितिघर्भ」(大地の胎内)と言い、日本では原語を意訳して「地蔵菩薩」、「持地菩薩」、「妙憧菩薩」、「無辺心菩薩」等と呼ばれています。 地蔵菩薩は他の菩薩が宝冠を戴き、宝玉の首飾り等を身に纏った華やかな姿をしているのに対し、剃髪した僧形で、左手に如意宝珠、右手に錫杖を持つ姿が一般的で、当山では、子宝と子安成就、水子供養のお地蔵様「子守地蔵尊」としてお祀りしています。
![]() 『法華経序品第一』には八大龍王が登場しますが、龍王は梵語で「ナーガ・ラージャ नागराज」(蛇の王)と言って天候を司り、怒ると旱魃に、宥められると、大地に雨の恵みをもたらすとされています。又、池や井戸、水汲み場等には水神様が祀られていますが、龍は水神様のお使い、あるいは、水神様そのもの共されています。 当山境内からは甲府盆地の地下水が湧出しており、その守り神として「妙應龍王神」をお祀りしています。 |
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